4 神経を知る・・・神経細胞(ニューロン)



生体恒常性:ホメオスターシスを知るには、それを担う主役を知っておく必要があります。

といっても、私たちは博士を目指すわけではありません。
ましてや「神経」については、分かっていないことがまだまだ沢山ある分野です。

わからない未知の分野だからこそ、キチンと食べて,シッカリ作ることが必要なのですが、
「分からないこと」を言い訳に、後回しにしたり無視したりしがちです。

大事な我が子の 命・健康 を支えてくれている可愛いニューロンちゃん達を、
より身近に感じて、育てる気持ちになっていただければ十分です(*^_^*)





   一般的に、人の大脳皮質の神経細胞の数は、140億個(100~180億個の平均値)で捉えます。
   中枢神経には大脳皮質(140億個)以外に、小脳だけでも1,000億以上・・・とか。
   中枢全体の神経細胞の数は1,000億~2,000億の間と推定されています。

   もはや、「0」が一つ違っていても
   「・・・ふ~~~~~~ん、そうなんだ。」の世界です(^_^)

   末梢神経に至っては、大脳の計算式を当てはめられないため、推測すら不可能です><;



神経は、数十万本の神経細胞が束になったものと考えられていて、
隣り合う領域同士 や 遠く離れた領域同士 まで結び付けています。





脳はそれぞれの領域が独自に働いているわけではなく、
こうした領域間をつなぐ神経細胞のネットワークを介し、
生きるための様々な営みを生み出しています。











このネットワークを支える神経繊維の構成員が、神経細胞(ニューロン)ちゃん達です。




神経伝達物質は神経細胞から必ず一方方向に流れています。

その情報は、シナプスの先端の隙間 から、結合している細胞に届けられます。

伝達物質の移動は、細胞内外に存在するミネラルで自然発生する電気によって起こります。
これがミネラル欠乏が脳疾患と関わると言われる理由の一つです。












脳は名付けられた領域領域がそれぞれに独立して働いているわけではなく、
様々な神経細胞とグリア細胞で繋がった神経繊維のネットワークの中を
電気信号(=シナプスから伝えられる伝達信号が縦横無尽に駆け巡っているのです。(゜ロ゜)


そのネットワークと伝達信号は、脳から脊髄へ、さらには全身へと繋がっています。






神経細胞そのものは、生まれ変わり、古い細胞と新しい細胞が入れ替わることが可能です。

ですが、損傷を受けた場合・・・・

末梢神経と違って、中枢の神経細胞たちはそのキズを修復することが出来ません。

この差が、中枢神経系の重篤症状を招いてしまいます。
なので、絶対にキズが付くようなことをしてはいけないのですね。

脳関門と呼ばれる免疫のような働きをグリア細胞達が担っているのもそのためなのです。

そして、特定箇所が集中して損傷を受けると、グリア細胞達による免疫機能も働かなくなり、
神経細胞に大きなダメージを与え、様々な脳疾患へと発展してしまいます。



集中する損傷・・・・・怖いですよね。

でも、その運搬役は、どんなときも「心臓から送り出す血液」で有る事を、
私たちは忘れてはいけません。







本来、ホリスティックで神経やその伝達を考えるとき、脳の構造や神経細胞の一つ一つを、
知識として記憶する必要はありません。



ですが、身体は一つです。

身体を正常に維持するためのホメオスターシスを知るには、
身体のそれぞれが、健康を維持するために「何をしているか」を無視することは出来ません。

ホメオスターシスの3つの柱「神経」が狂えば、身体は必ず狂います。



  今日のゴハンが明日の身体を作ります。

  なりたい身体を作るには、それだけの材料が必要なんですね。




次のページでは、神経の伝達=ホメオスターシスを支える指令 として
シナプスの神経伝達について、お話を進めますね。