10 神経を知る・・・自律神経と身体の関係


「健康な人は自律神経のバランスが良い!」 
      これって誰もが知っていることですよね。

「規則正しい生活を送る」「バランスの良い食生活を心がける」
「楽しみを見つける」などを心がけて
日々を過ごしていらっしゃる方も多いと思います。

こんな風に誰もが知っている自律神経なのですが、その実態はちょっとややこしくて・・・・(*^_^*)
ホメオスターシスのひとつの柱を担うほどに大きく関わっています。




もう一度、おさらい画像です。
 (中枢神経やと末梢神経については先のページでおさらいしてくださいね。)



体性神経は随意神経系とも呼ばれ、
自分の意思(=大脳皮質の働き)でコントロールされている神経で、
歩く、ピアノを弾く、自転車に乗るといった自分の意思や意図によって制御される神経を言います。


自律神経は、不随意神経系とも呼ばれ、
循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝のような、
自分の意思でコントロールできない機能を内分泌(ホルモン系)と共に制御しています。

ホメオスターシスは「生きるための根幹」となる機能ですから、
生まれる前から持ち合わせている機能で、学習によって成り立つ体感神経系ではありません。






◆自律神経は2つの神経から成り立つ

  交感神経・・・リラックスムード
  副交感神経・・・活動・攻撃・戦闘ムード
  ・・・・・・・・こんな風に表現されるのですが、実はそんな単純なモノでは有りません。^^


  交感神経・・・緊張、アクセル役
  副交感神経・・・・弛緩、ブレーキ役
  ・・・・・・・・両者の相互作用で、すべての臓器が動いています。

   哺乳類は共通です。  と同じように  もイメージしてくださいね。





さらに詳しく・・・・・・・・

すべての臓器が交感神経と副交換神経の両方の影響を受けていることがよく分かりますヨ。

  例えば、緊張するとトイレが近くなったり、食欲が無くなったりしますよね?
  「腸」が動きすぎると下痢に向かい、動かなくなると便秘になるといった感じです。

アクセルとブレーキの作用を貴方の経験として
に当てはめて考えていただくと、とってもよく分かると思います☆





どちらかに傾きすぎることで、こんな風に症状の違いが出てきます。
重要なことは両者のバランスです。
身体はどちらかが常に優位になってしまうと、反対側の機能が低下する事が起きてしまうわけです。




自律神経が単に臓器の動きだけにとどまらないのは、
インスリン・アドレナリンと言ったホルモン系に関与する点であり、
グリコーゲンの合成や分解、タンパク質や脂肪の異化・同化に関与する点ですね。
これが内分泌(ホルモン系)と共に制御していると言われる理由です。

  なぜなら、臓器が働くためにはエネルギーが必要だからです。
  車で例えるなら、アクセルを踏めばガソリンが必要になることと同じで、
  臓器は神経(=脳からの指令)によって「頑張れ!」の指示を受ければ、
  指示に匹敵するエネルギーが必要になるため、
  これを供給するための指示が脳からの指令として内分泌系にも同時に出るのですネ。


こうして「活動」のために必要な神経指示とエネルギー供給があればこそ、
生きるために必要な【循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝】の
一定条件は整うわけですが、こうした活動にも「質」の違いは当然ながら存在します。

身体が元気であれば自律神経も健康であり、身体が疲れていれば自律神経の質も下がってきます。



◆眠りは自律神経のリセット効果

・・・・・・・・・そこで疲れを取り除くための「睡眠」が登場します(*^_^*)


自律神経と睡眠の関係が重要視されるのは、睡眠が「疲労感のリセット」であり、
これが究極の解毒に作用するためです。

  自律神経は・・・・
  循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝という
  生きるための根幹を担っていますが
  この根幹の作用をさらにレベルダウンすること=休めることが「眠る」という行為です。


「疲れ」によってすべての臓器がまともに働けなくなると、
「眠り」でこれをリセットして私たちは翌日に備えるわけですが
私たちよって守られているシッポたちは自由に眠ることが出来る暮らしをしています。

自由に眠れない私たちと違って、シッポたちは自由に眠れるはずなのに、
私たちたち以上にシッポたちの健康が害されるというのは、一体どういうことなのでしょう??




自律神経は脳で制御されている神経の一部であり、
脳も、中枢も末梢神経も、
他の臓器と同じように「今日のゴハン」で出来ていることを、もう一度思い出してくださいね。

  脳が正しく働くこと。
  神経を作ること。
  神経伝達を行うこと。
  栄養供給の指示を出すこと。
  神経伝達と栄養供給を受けて臓器が正しく動くこと。

  ・・・・・・すべてはゴハン・栄養と繋がっていますでしょう?


毎日のゴハンの質が悪ければ・・・・・・、
毎日の栄養バランスが悪ければ・・・・・・、
         ホメオスターシスの柱を担う「神経」は簡単に狂ってしまうのです。




ホメオスターシスのひとつ「神経」が重要なこと・・・
          な~んとなく分かっていただけたでしょうか?

学者さんを目指しているわけではありませんから「な~~んとなく♪」で十分です。
でも「な~~んとなく♪」でも、理解し、対策が出来ることで、
大事な我が子を病気にさせてしまうリスクは確実に下がります!


   もう一度・・・・・・☆
   毎日のゴハンの質が悪ければ・・・・・・、
   毎日の栄養バランスが悪ければ・・・・・・、
         ホメオスターシスの柱を担う「神経」は簡単に狂ってしまうのです。





次はホメオスターシスのもう一つの柱
     「内分泌系」についてお話を進めたいと思います。