ホメオスターシスが強化されるきっかけ・・・・・・・それは「ストレッサー」
です。
通常、ストレスと言えば、
仕事や学校での対人関係 や 悩み事 を想像される方がほとんどだと思います。
ですが、これはストレスの正しい解釈ではありません。
ホリスティックでは「身体と心は常に一体」として健康を捉えます。
ストレスの考え方も同じで、心も体も分けて考えてはいけないのです。
ストレッサーはストレスをもたらす原因であり、
ストレスはストレッサーに対応しようとする「身体の反応」のことを言います。
つまりストレスは結果なのですね。
一般的にはストレッサーもストレスとして解釈されていますが、
ストレスはストレッサーの刺激を受けて発動する生体反応を言います。
ストレスが無い暮らしをしていてもホメオスターシスは絶えず働いています。
そこにストレッサーが加われば、ホメオスターシスは元の状態に戻るように
一層、頑張らなければなりません。
ストレッサーによってもたらされたストレスによって変調を来した身体を、
ホメオスターシスが改善して元に戻る と、考えていただければ良いでしょう。
◆ストレッサーとストレス
身体にストレスをもたらす様々なストレッサーを大きく分けてみました。
ストレッサー・・・・・・生体に加わる力・刺激のこと。
=目、耳、口、鼻、皮膚、心などを通して感じることの全てを指します。
ストレス・・・・・・・・・ストレッサーによっておこる反応や影響のこと。
=全身で反応し影響をもたらします。
生きている限り身体は常にこれだけの刺激(=ストレッサー)を受け続けているわけですから、
その対応(=ストレス)に死ぬまで追われ続けています。
この対応がホメオスターシスによってスムーズに対処出来ているときは、
身体はストレスによって起きる様々な不快感を意識せずに済むわけですが、
対応しきれなくなると、身体の異変を感じ取ってしまいます。
疲れやすい、肩がこる、肌荒れ、おなかの不調、眠りが浅くなる、風邪を引きやすくなる、
イライラする、吐き気、胃痛、蕁麻疹、過呼吸、動悸、息切れ、肥満、血圧上昇、
低血糖、脱毛、眼精疲労・・・etc
もはやオンパレード状態で書き出すと切りがありません(*^_^*)
これらの症状をひっくるめて、ストレス症候群や心身症という表現があります。
こうした諸症状が「ストレス=身体の異変」と言うわけですが、
症状が出た時点で、すでにホメオスターシスは赤い旗を揚げている状態です。
つまり、こうした初期症状や一過性症状は、
どんなときも次の病気を引き寄せる前の「危険信号」なのです。
ですが、たとえば胃が痛くなれば、普通は胃の病気から疑いますよね?
胃が痛くなっても真っ先に精神科や心療内科に飛び込む方は無いと思います。
(この差が・・・点で捉える近代医療と全体を人として捉えるホリスティックの違いです。)
でも、本来は身体が冷えただけでも、胃や肩は痛くなるモノです・・・・でしょ?(*^_^*)
これは人に限ったわけではありません。シッポたちにとっても同じです。
たとえば・・・
物理的・・・冷える
化学的・・・天然・合成に関わらず有害な刺激物
生物的・・・細菌・ウイルス
社会的・・・お留守番が寂しい
心理的・・・くよくよするタイプ
寒いお部屋に、一人で過ごす長いお留守番で、粗悪なゴハンと汚れたお水しか無ければ、
シッポ達の身体は「ストレッサーだらけ」かもしれません。
こうした日々が続けば、ホメオスターシスは対応し切れなくなり、
やがては病気になってしまいます(T-T)
内的ストレッサーは、
そうした環境から逃れることで排除できることですが、
外的ストレッサーは、
生きる上で不可欠な「空気や水」そして命の糧である「食事」、
あるいは「暮らす場所」と絶対に切れない関係にあります。
「害になるモノは1mmたりとも身体に入れてはいけません。」とお伝えしている意味が
少~~~し、分かっていただける様になりましたでしょうか?
身体にとって害になるモノ=外的ストレッサーだからデス。
外的ストレッサーが増えるほどホメオスターシスは浪費し、
病気を引き寄せるきっかけとなります。
内的ストレッサーも同様で、新たなストレッサーが無ければ、
ホメオスターシスは、異変から素早く立ち直ったり、病気を治すことにも専念できるわけです。
こうしたストレッサー由来の変調をホメオスターシスが自然回復させようとする主役は、
脳にある下垂体 と 腎臓の先っちょにある副腎 で、両者の連携が要です。
悪化させることも、改善させることも・・・・・然りです。
この下垂体と副腎の連携を、さらに全身に伝えているモノが「自律神経」です。
いかがですか? チョッピリ面白くなってきましたでしょう??(*^_^*)
そこで、ホメオスターシスの3つの柱 神経・内分泌・免疫 についてお話を続けて参ります。