++++ 足りない水分 ++++
何が何でも、ぜ〜〜〜〜ったいに水分!!
ネコさんと暮らしていると・・・・
「コレくらいが適量」と、いつもの摂取量を判断してしまいますが
その飲みっぷりを、フェレットさんやワンちゃん、私達に置き換えると
愕然とします。 ・・・・愕然としなくてはいけません。
膀胱炎や結石、ひいては腎不全・・・。
ネコさんにとってはセットと言って良いほどの病気ですが
水分摂取量さえ十分にあれば、罹患率はう〜〜〜〜んと下がる病気です。
体の60%は水分から出来ています。
この60%が汚れたまま滞ったなら、そりゃ病気にもなるでしょう。
・・・ネコさんのとっての水分は、↑そう思って取り組まなければなりません。
<お気軽!代謝図>

腎臓が不純物を綺麗にろ過し、水分の再利用が可能・・という
特別な機能を持ってしまったがゆえに
お水を飲むことなく、ただただ腎臓だけに頑張らせる見返りとして
確実に腎臓のダメージは忍び寄ってきます。
水資源の豊富なこの国に生まれながら
持って生まれた悲しい宿命としか言いようがありません。・・・・・(滝涙)
兎に角、何が何でも・・・
<新鮮で安全性の高いお水を飲んでもらう運動>を起こさなければなりません。
細胞内水分もドンドコと入れ替えて!
少し脱線しますが・・・
人が体質を変えるための手早い方法として
<1日にいつもよりも2L多く水分を摂取する。>と言う方法があります。
↑してはいけない症状の方もいらっしゃいます!
成人が必要とする水分量/日は、体重1kg当たり50mlですから
たとえば・・・、
50Kg体重としての食事や直接の摂取量=2500cc に+2000cc です。
コレをネコさんに置き換えると・・・
3Kg体重であれば、食事や直接の摂取量150cc +120cc です。
<総摂取量/日=150cc>だけをとってみても
すでに増量分120ccにさえ満たない子達が沢山いるはずですよね。
<総摂取量=ドライの水分量+ウェットの水分量+自発飲水量>
人の場合、塩分摂取量や発汗量によって水分摂取量は大きく変わってきますが
ネコさんの場合はそれほど変わりません。
バン!!とナトリウム含有量を上げれば別ですが・・・・これも善し悪し。
・・・・ネコさん達はお口に美味しいですから、喜ぶでしょうけれど
腎臓はさらに悲鳴モノです。
(その理由が↓です。)
さて・・・
此処に一つ落とし穴があります。
<1日にいつもよりも2L多く水分を摂取する。>と言う方法。
↑してはいけない症状の方もいらっしゃいます!
ホメオスターシスって、ナトリウム濃度一定に保とうとしますから
塩分過剰になれば、水分に溶かして出そうとします・・・よね。
ですが、単純に水分摂取だけでは
血中と細胞外体液の入れ替え(ナトリウム濃度が薄まるだけ)にとどまり
細胞内にある水分(老廃物が溶けた水分)まで
積極的に入れ替えることは出来ません。
ですから・・・・
細胞内水分まですばやく入れ替えたいという体質変更までは
『ただ量を多く飲むだけでは到達しにくい』のです。
下手をすると<浮腫=むくみ>にもなります・・・><
本来、有害物質を捨て去り、ホメオスターシスを引き上げるには
細胞内水分もクリーンでなくてはなりません。
・・・・代謝で出来上がった排泄物質:アンモニア、窒素や尿素を
抱えたままの細胞は、けして元気ではないと言うこと。
つまり、血中にBUNを放出する元になるのが
この筋細胞内の代謝によって発生する窒素や尿素であって
生きている以上、このことが止むことはありませんからすから
これも解毒の必要性として入れ替え計算に入れておかなくちゃっ・・・てこと。
この細胞内外の水分入れ替えを行うのがナトリウムポンプと呼ばれる機能で
正しくポンプ機能が働くことを
ミネラル(カルシウム、カリウム、ナトリウム、リン&マグネシウム)が受け持ちます。
このナトリウムポンプは・・・
クリーンな水分と代謝に必要な栄養素を細胞内に送り届け
そのお返しに、排泄する窒素や尿素(&腸から入り込んだ有害物質も)を
溶かし込んだ水分を貰い受けることをしています。
こうした細胞内外の体液入れ替えは・・ミネラルの力を借りてしているのです。
つまり、此処でのホメオスターシスは、ミネラルが鍵を握っているわけです。
ホメオスターシスはちゃんと計算に入れて動いていますから
高ナトリウムや腎不全になれば、解毒・排泄のために
<多飲>を要求しますよね。
↑腎不全において、お水を飲むことを(してはイケナイ事)と思っている方は真逆ですっ!!
今すぐ読むのを止めて、思う存分飲ませて差し上げてくださいっ・・・!(怖・・・><)
ですが・・・腎機能や基礎代謝が落ちているときは浮腫(むくみ)になったり
血中や細胞外体液だけの水分入れ替えでアッサリ終わってしまいますから
細胞内水分の入れ替え→体質改善にまでにはなかなか至りません。
ナトリウムポンプをセッセと動かす道具が必要なわけです。
コレは点滴による水分増量でも同じことが言えます。
ですから多くの場合、点滴液には・・・
電解質ミネラル(カルシウム、カリウム、ナトリウム、&マグネシウム)が
いろいろな組み合わせで含まれていることが多いですね。
点滴による強制排泄によって、仕事をしないままに
流れ出てしまう電解質ミネラルの補給であり
補給することでナトリウムポンプを動かすためでもあるわけです。
・・・↑してはいけない症状の方もいらっしゃいます!とは、
道具が揃っていても、それ以外の直接の原因のために
ナトリウムポンプが働かないことを言います。
断食療法が出来ない方もこのケースに含まれます。
ほとんどのネコちゃんの場合・・・・
ナトリウムポンプを動かず道具で
足りているかも?!は・・・
リンとナトリウム。
足りていないかも?!は・・・
カルシウムとカリウムとカルシウムを働かせる為のマグネシウム。
↓
もともとマグネシウムを減らしたゴハンを食べている事を考えれば
足りないカルシウムが骨から溶け出せるかどうかも疑わしいのに
「足りなければ骨から拝借」なんてあてにしちゃダメです。
大体・・大事な骨を削るってどう?!
(フラレた恋人からの電話を待つような後ろ向きでどうする?
ステロイド治療を受けている子なら尚のこと・・・><)
細胞からはドンドコと老廃物は生み出されます。
細胞にしっかりと働いてもらう為には、 兎に角、棄てなくちゃ!
マグネシウムを極限まで減らせば、ポンプが上手く動かなくなる子だっている!
死なない程度にポンプが動けばそれで良いってこと?!
でも、解毒が滞れば死ぬヤン!
どれだけ腎不全で苦しむ子達が居ると思ってるネン!
(アワワ・・・・。 誰に囁いてるねん? BUNが気ぃ悪くして何処かで聞いてるよ〜。)
こんなふうに・・・水分摂取量はもちろんですが、
摂取した後の『細胞内外の水分入れ替え作業をセッセと行うこと』も
摂取量と同じくらい重要です。
オシッコphでアタフタする前に
アンモニア、窒素、尿素を抱え込んだ体液phの狂いを
水分&ビタミン&ミネラルを利用した正しい代謝と解毒で治さなくては!!
それが出来てこそ、弱アルカリ性の体液と
雑菌から守るべき膀胱内や腸管内の弱酸性phが保てるようになるのです。
これも、ぜ〜〜〜〜んぶ、ホメオスターシスのなせる業です。
ミネラルは金属です。
人の体内でもネコさんの体内でも、フェレットさんでもワンちゃんでも
実験室の試験管の中でも、セオリーどおりにしか動きません。 (^-^)v
それで解決できない時は・・・
まだ体液phの転換が上手くいかないような・・・
ホメオスターシスのトラブルが残っている証拠ですってば!
でも、先ずは絶対にお水!!!
えぇ〜えぇ〜、どれだけ頼んでも
おネコサマたちはお水を飲まないのですから
<新鮮で安全性の高いお水を飲んでもらう運動>が必須です。
そうです!
飲んでくれる分、フェレットさんやワンちゃんは
どれだけ泌尿器疾患・腎機能低下から回避できているか計り知れません。
ネコさんよりもスタート地点がすでに前にある分有利なはずなのに
にも拘らず泌尿器・腎臓疾患を経験してしまうってことがどういうことか
ネコさんの親になったつもりで考えてみてくださいね。
ネコさんは、疲弊をもたらす水分リサイクル機能があるとは言え
わずか100cc/1日の総水分摂取量がやっとこサ・・のケースも
少なからずあるのですから。
泌尿器系疾患を経験する多くのネコさんたちが
<ドライ派>であるという因果関係は
なおざりに出来ない事実として存在することは言うまでもありません。
ウェットの併用や手作りご飯が見直されていることも正しい一つの選択です。
ドライフードを食べることが口腔内殺菌に有用であるという
学術的裏づけにまだ出会えていません。(ご存知の方はお知らせください。)
歯のつくりや使い方は人と違います。
また、唾液にアミラーゼ(炭水化物消化酵素)が少ないため
甘みを感知しにくい&虫歯にもなりにくいですね。
口腔内の細菌バランスは、腸管内の細菌バランスが反映されていますから
お口のトラブルをケアするなら、腸管ケアが最初の一歩です。
口臭は・・・お腹の調子によって、良くも悪くもすぐに変わります。
善玉菌と悪玉菌の力関係で左右されることを
すでに経験してくださった方は多いと思います。^^
腸は免疫力の要・・・口腔内免疫に反映されてしまうのです。
ですから、口腔内トラブルがあるときは先ず腸から!
ストレスを与えない程度の歯磨きやケアグッズはその後のことです。
間違っても・・・
抗生剤(腸管善玉菌死滅)や歯を抜くこと(全身麻酔による心身ダメージ)
歯茎を傷つけるリスクの高い無理やり歯磨き(外傷や精神的ストレス) から
着手するのは止めましょうね。
もしも本当に外科的措置が必要なら・・・・
それに耐えられるだけのホメオスターシスを整えてから着手下さい。
必要であっても( )の中のように
色々な要因がホメオスターシスを下げることはお分かりでしょう?
この部分のフォローを一緒に着手しなければならなりません、ネコさんですから・・・。
そうすれば予後の経過も良くなりますし、
本来の目的『口腔内トラブル』の再発防止にも繋がります。
(でないと・・・、原因放置じゃ解決になりません〜。><)
おまけ・・・
歯磨き剤もちょっと注意です。
・・・・私だって使えない人用歯磨き剤は一杯あるし
歯医者さんの治療で使用するお薬でも、腫れたり、真っ赤になったり。
ったく・・・・どういうことやネン! 何が入ってんネン! (怒)
たしかに・・・・飲み込むものじゃないし
一生食べ続けても死にませんって書いてないけれど
私なら・・・・・・マウスよりも先に死ぬネ・・・・(笑)
酸性雨、農薬を含んだ土壌、水道水もご存知のとおり。
一方・・・頼んでも飲んでくれないネコさんたち。
わずかの摂取量ならば、
良いお水を選ぶのも、間違いなく解毒の一助です。
(加筆修正中)
Cat's専科NinnaNanna : 2nd Room
は
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