***食物アレルギーとその他アレルギー***



食物アレルギーと腸の関係

アレルギーはその定義上、原因がタンパク質に限っての症状を指します。

 未分解の大きな分子構造を持ったまま、腸壁を通り抜けようとすることで
 『異種タンパク=アレルゲン』とみなされ、免疫細胞の攻撃を受けることで
 その反応としてアレルギー症状が発現します。


脂肪や炭水化物、有害化学物質に対しても
似たような反応を示すことがあることから
総じて『アレルギー・食物アレルギー』と呼ばれていますが
特定のタンパク質排除が有効になる<除去食>に一定の利用価値があっても
脂肪や糖分、化学物質に直接のかかわりはありません。


 脂肪や炭水化物に対して反応する場合は
 ・脂肪の消化不良であったり
 ・糖や食物繊維(=炭水化物)の消化不良のケース。
 ・穀物に反応する場合は、
  穀物に含まれるタンパク質に対する場合(タンパク質アレルギー)と、
  穀物の糖や食物繊維(=炭水化物)の消化不良のケース。


  腸管壁浸漏症候群(通称LGS)Leaky Gut Syndrome
  炎症性腸疾患通称IBD)
Inflammatory Bowel Disease
  過敏性腸症候群(通称IBS)
Irritable Bowel Syndrome
  化学物質過敏症(通称CS)
Chemical Sensitivity
   [欧米では多種類化学物質過敏症(通称MCS)
Multiple Chemical Sensitivity]

  上記の症状が潜んでいる場合もあるため
  目先のことだけに捉われず視野を広げて
  ケアの方向性を定めることをお奨めします。
  ・・・・・これらは全て、人の場合でも確定診断を得にくい病気ですが
      軽度の近い症状のネコちゃん(フェレットさん、ワンちゃんも)は
      少なからずいらっしゃいます。






また、アレルギーは

アナフィラキシー(死に至るショック状態)を引き起こす場合があるため
食物アレルギーを持つ子達にとって・・・・
特に初めての食材に対する軽視は禁物です。
 注:初めての食材だと思ってても・・・
   過去に知らずにアレルギーを経験していることがあります。
   アナフィラキシーは過去の経験が無ければ起こりません。
   起こる場合は、その食材の2度目、3度目が特に危険です。
万が一、ショック状態と思われるようなアレルギー反応が出た場合は
心停止の危険を伴う為
たとえ夜中であっても、1秒でも早く通院なさってください。 m(_ _)m





   ですから、ちゃんと取り組まなければなりません。



食物アレルギーケアを考える際に・・・・
疑うべきは、アレルゲンになった原材料そのものだけではなく
 アレルギー症状を見せた時(過去)の
 ・消化不良を起こさせた量であったり
 ・消化を手伝う酵素郡の不足や
 ・消化しにくい加工方法
 ・含有される化学物質や
 ・アレルギーの許容範囲を超えさせる他の要因が大きいこと。
  ・・・も、同時に考え合わせなければいけません。

除去食で治りにくく、次第にアレルゲンが増えていくのは
上記の複数の要因に手付かずのケアを行うことにあります。





アレルゲンが検査で見つかる場合・・・
その多くのケースに<複数のアレルゲン確認ができる>と言うことがあります。
  ・・・食べたことがない食材に抗体は反応出ません。
     知らないうちに↑食べたのです。 ^^


そして、以前にはなんでもなかったモノが
新しくアレルゲンになってしまうと言うことは
除去食では完治できる条件が満たされないためであって
根本解決に至る事ができないことの結果です。
まさに、ホメオスターシスの許容範囲を超えた状態と言い換えられます。

残念ですが・・・食物アレルギーは除去食ではなかなか完治できません。
ゴハンと腸との関係に立ち返り、正しく消化・吸収・解毒をしながら
腸環境を改善させることに、食物アレルギー治療の最初の一歩があり
次に手段を模索しなければなりません。






 
それぞれのネコちゃんのコップのサイズは、ホメオスターシスで決まります。
 コップの中にある原因のそれぞれが占める割合がどれだけ変えられるか、
 また、それぞれをどれだけ減らせるか で、食材に対する反応を
 コントロールすることも原則として可能です。
   ・・・アレルギー遺伝子は存在しますが
     遺伝子を持っていても発病しない場合は沢山あります。
     発病の大きな要因にはなりにくいですから
     完治を諦めたりなさらないように。



もう少し詳しく・・・・・

アレルゲンと特定されている、
もしくは推定される食材を食べても症状を発現しないのは


■食べた食材を免疫細胞がアレルゲンとみなさない場合。
  アレルゲン食材の<量・加工法・消化力>の違いで
  タンパク質の分解される分子サイズが違ってきます。
  この違いを免疫細胞が見抜くか見抜けないかによって
  結果(免疫反応)は変わってくることがあります。

    処方されるゴハンの<加水分解***>というのは
     すでに分解されて分子サイズが小さくなっていると思ってください。
     ならば代替策として消化酵素を使って
     分解を促進させることも可能です。


■アレルゲン抗体は『過去の記憶』でしかありませんから
  同じ記憶を免疫細胞に植え続けることさえしなければ
  いつかはその学習効果が薄れ、世代交代を行った免疫細胞たちは
  抗体を持たなくなり、やがてはアレルゲンではなくなることもあります。

    除去食の手法:新しい食材を取り入れることがコレに当たります。
     免疫抗体が無くなるまで除去食を使用し続ければ
     理論上、アレルギー反応はなくなります。
     但し、その過程で未分解が起これば
     その食材も新しいアレルゲンとなってしまうことは必定。
     異なる食材を新たに探して・・・一からやり直しです。


■食物アレルギーの部分はそのままに、
  上図のように<他の原因>を取り除くことで
  アレルギー反応を抑えることも可能です。

  ・・・花粉症の方はご自身に置き換えてみてください。
    仕事や勉強、心配事などの精神的ストレスがかさむ時や
    過労時に花粉症って必ず酷くなりますでしょう? 
    有害化学物質を沢山抱えて飛んでくる黄砂の時期には
    必ず、誰もが酷くなるはずです。




アレルギーには、原因の違いや程度の差はあっても
全て同じ理論が存在します。

そのことを実践する一つが除去食ですが、元の原因には着手できません。
ですから、明らかにタンパク質に原因がある場合は
尚のこと<除去>の方法から抜け出すことが怖くなります・・・よね。

でも、除去食を取り入れながら・・・
コップの中の遺伝子と加齢以外の要因は、努力で減らせます!
・・・そうすることで、食材に対する反応を和らげることは可能です。
  除去食以外にできることはありますよ〜〜。
  そして、<除去>以外の道に目を向けることが完治への道です!


アレルギー反応を起こすことって・・・
ピンチを知らせ、行動を起こす役目
 =免疫力を司っているのが、ホメオスターシスだからです。
アレルギーはピンチが迫っているサインであって
この働き無くして身体は外敵から守れません。^^
ホメオスターシスはピンチがあれば、必ず知らせなければならないのです。




ホメオスターシスを思い出してください。

 アレルギーにも、自律神経(ストレス)、
          免疫力(サインと攻撃、暴走)
          内分泌(体液集中等)・・・全て関わっています。
目先の症状を何かで押さえ込めても
個々のポジションで過剰反応を起こす原因や因果関係は取り除かれていません。
免疫細胞のIge(免疫グロブリンE)が・・・
暴走ではなくホンモノのピンチを察知していれば尚のことです。
暴走ならば暴走させる原因を、ホメオスターシスに戻って探る必要があります。
腸管には全身の60%にも及ぶ免疫細胞が集中しているわけですから。


アレルゲンの追求と除去食の生涯徹底を薦められる獣医さんと
アレルゲンの追求に重きをおかず、
除去食の徹底を指示されない獣医さんの違いは・・・
 単に症状の軽重だけではなく、
 アレルギーの本質とそのネコちゃんの状況や
 お母さん方の希望を踏まえ、折り合いをつけながら
 落としどころが何処にあるか、それをどのように判断されるかで
 違ってくるのではないでしょうか?



腸壁を無理なく越えられる分子サイズにタンパク質を分解することから
食物アレルギーの予防とケアは始まります。
ですから・・・腸と腸内環境が最初の一歩。
先ずは腸のホメオスターシスを守ってあげましょう。



 肉食だからといって・・・
 度を越えたタンパク量は、嗜好性をあげることはあっても
 ホメオスターシスを引き上げることにはなりません。
 タンパク量には、同等の毒性の強い高アンモニア排出が必ず付きまといます。

  高タンパクの消化と解毒のためには・・・
  そのタンパク量に見合ったビタミンとミネラルと消化酵素が必ず必要であり
  コレを無視すると、食物アレルギーはもとより
  ホメオスターシスを乱す酸性優位の体質からも
  抜け出すことは出来ません。・・・・><
  (コレは食物アレルギーをもたないネコちゃんにも共通します。)





そして、大事なこととして・・・。

■タンパク質アレルギー と 
 化学物質に対する反応から起きるアレルギー様の症状は
 ケア方法が違います。

 似たような症状を発現しますが、反応している物質が異なります。
 ですから・・・・ケア方法が違ってきます。 ・・・・よね♪

 ただ、何によってどのよう反応をしているのかが見抜けないところに
 アレルギーの難しさがあり、ほとんどの場合原因は1つではないのです。
 ?? と思われた方は、 もう一度、コップの図に戻ってくださいね。

 タンパク質に含まれる化学物質・・・といった複合型もあるわけです。

 先ずは・・・・ビタミン・ミネラル・消化酵素の併用で
 元気な腸を取り戻し、免疫細胞のアンバランスや
 内分泌の過不足が解消されると、原因物質が解りやすくなります。
 ・・・・・もう一度、コップの図に戻ってくださいね。



■症状を軽減する為に『低タンパクが良い』といわれていることの誤解!

 タンパク質をアミノ酸サイズに変換する消化不良(代謝不良)があることを
 絶対にぶっ飛ばして考えてはいけません。

 タンパク量は確保しなければ健康には生きられないのが肉食獣ですから
 量の確保は年齢に応じて必須です。

 また、必須アミノ酸はタンパク質に含まれていますから
 タンパク量を制限すれば、同時に必須アミノ酸量を制限することにつながります。
 ・・・代謝と解毒の力を削がれる事になりかねません。
 
 消化酵素が足りないからといって
 量を減らせば良いこととはイコールにはなりません。
 低タンパクが良いと言われるのは・・・少ない消化酵素の量に
 タンパク量を合わせているだけの事になりかねません。

   おまけ・・・・
   低タンパク食材って、低脂肪食材でもあったりしますよね。
   とすると、脂肪の量が減っていることも功を奏しているかも知れません。
   ならば・・・タンパク質だけでなく、
   脂肪の消化不良も関わっているかもしれないですよね。




   そんな状態で、おやつ!(@高タンパク、高脂肪)なんて
   絶対に思っちゃダメですよ〜〜〜。






その他のアレルギーも根っこは同じとお考えください。

ほとんどのアレルギーはその原因が・・・
  ● 化学物質
  ● 食材由来の未分解タンパク
  ● 異種タンパク(花粉やハウスダストなど)
  ● タンパク質以外の消化不良
      大きくはいずれかに振り分けられます。

アレルゲンになる物質がお口から侵入する以上、
免疫力の要、外部との通り道である腸が
大きく関わっていることに違いはありません。

  ●腸壁を侵入する前の反応であればウンチトラブルが多く
  ●侵入した後の反応であれば、ネコちゃんの弱い部分に出やすくなります。
    症状が皮膚であればアトピーの可能性も疑ってください。




アレルギーの仲間:
共に異なる皮膚症状として肉芽腫やアトピーなども少なくありません。
  アレルギーケアを取り入れてくださいね。

過度のグルーミングから来るおハゲは、アレルギーの一歩手前・・・。
 一歩手前であっても、きっとまだアレルギー・アトピーではありません。^^
 先ずは精神ケア&腸管ケアからなさってください。
 ??の方は、必ずコップの図に戻ってくださいね。
 ホメオスターシスが持ちこたえてくれている間に治ってもらいましょう。

  ・・・・グルーミングは自分でリラックスさせるネコさん特有の手法です。
     同じ箇所を噛んだり、掻いたりしだしたら
     刺激を与えないモノで消毒して様子を見て下さいね。
     それでも治まらないようであれば、ちょっと疑わしい・・・・。><




ケア方法は・・・

●腸そのものの機能改善
●体内に存在するアレルゲン除去を目的とした徹底的な解毒
●アレルゲン物質(アレルゲンになりそうな物質)の排除
まずはこれらの手法でコップの容量を広げること。


良質のゴハンはもちろんのことですが
・・・・ビタミン・ミネラル・消化酵素の併用です。


その間に除去食を利用することは有効ですが
今の症状を軽減することと、完治を目指すことことの両建てで
尚且つ、真のアレルゲンを観察の中から見つけ出すことが大事になります。
おおよそでも見つかれば、必ず次のステップに進めます。






アレルギーはアナフィラキシーがあるため、
目先の症状が軽度でも、キチンと取り組むことが必要です。
<攻撃と防御の二面性をもつ免疫力>が関わるだけに
難しい病気であることは確かですが・・・
  除去だけや、
  ステロイドだけ
  ましてや抗生剤(自虐で大きな傷になった時だけ!)だけ にさえ
頼らなければ、光は必ず見つかります。




ぜひともホメオスターシスを立て直してください。







また、改めて・・・・(^-^)v









(加筆修正中: 本文は++免疫力の要++より一部抜粋)





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