++Part.3++
オメガについて

++Part.1++   ++Part2++
 プロスタグランジン(生理活性物質)について・・・はじめに。

 オメガ3・6が作り出す生理活性物質について、知らなければ
   炎症を軽減することは出来ません。
   なぜなら、n-3・6系必須脂肪酸(オメガ3・6)でありさえすれば
   どれをとっても良いか・・・ということではないからです。

   炎症を抑えることを目的にサプリメントを選ぶとき、この違いが要となってきます。
   これは、サプリメントに限らず『手作りフード』をお作りの方にとっても大切だと考えます。

   生理活性物質という呼び名ですが、働きによってタイプ分けが必要になるため
   以後はプロスタグランジン(生理活性物質)とします。

 また、どんなに気を使って摂取していたとしても、抗炎症作用に有益なプロスタグランジンを
   作り出す仮定で<妨害要素>が大きく関わってきます。
   この<妨害要素>を排除しなくては、プロスタグランジンが生まれません。
   つまり、サプリメントで補う事が出来たとしても、肝心のプロスタグランジンの合成には
   至っていないと言うことも、十分にありえます。

  
 合成のメカニズム

 必須脂肪酸から作り出される『プロスタグランジン』の合成されていく過程を
   見ていただければ、解りやすくなると思いますので下記をご覧下さい。


 ★ 必須脂肪酸とは、
    ヒトを含む動物の体内で合成できない『リノール酸・α-リノレン酸』と
    体内合成が可能な『アラキドン酸を指し、これらが多種の有用
    
生理活性物質<プロスタグランジン、ロイコトリエン および トロンボキサンなど>
    
作り出す重要な物質を生み出すします。
  
      摂取されたリノール酸  →→  γ-リノレン酸、 アラキドン酸の一部
      摂取されたα-リノレン酸  →→  EPA、DHA     へと、合成され
      これらが『生理活性物質』と、変換されます。



   ★図解4を見る 
     多少?ややこしい図解ですが・・、前述の妨害要素 及び
     以下のプロスタグランジンの働きなど、項目の全てを含みますので、記述と共にご覧下さい。


 プロスタグランジン(生理活性物質)とは

 必須脂肪酸から作られるホルモンの様な働きをする物質で、
  体内でリノール酸とα-リノレン酸から複数の水素原子を取り除き
  炭素の2重結合を増やすことで作られます。

  
炎症、 痛み、 腫れの調整、 血圧、 心機能、 胃腸機能と消化酵素の分泌調整、
  
腎機能と流動調節、 血液凝固と血小板凝集、 アレルギー反応、 神経伝達、
  
各種ホルモンの産生に関係しています。

 炭素原子の2重結合の数によりプロスタグランジンは、E1、 E2、 E3 の3種類に分類され
  その中でさらに細分化され 数種類のプロスタグランジンがそれぞれ異なる働きをしています。


  一般的に・・<E1とE3は、善玉プロスタグランジン> 
          <E2は、悪玉プロスタグランジン>  と、され
  特に
E2タイプのプロスタグランジンは、その働きが強くなり、E1,E3とのバランスが崩れる
            
                      ↓
  
血小板の粘性を高める作用をし、結果 血小板が固まりやすくなることから血栓が作られ、
  動脈硬化や心臓病、脳卒中、乾鮮、湿疹を含むアレルギー皮膚炎と炎症、
  
老化から起こるガン、糖尿病などの自己免疫疾患などがおこります。
      

 E2の一部のプロスタグランジンは
  平滑筋を緩徐に収縮させる物質 (アナフィラキシー
*注釈の遅反応物質)であり
  喘息の原因になる事が分っています。


      *
アナフィラキシー・・・生命に危険を及ぼす特異なアレルギー反応を言います。


 図解:プロスタグランジンより・・

 固まってしまいそうな、ややこしい名前が登場いたしましたが
   個々に異なる働きをしますので簡単に・・・

 ++ロイコトリエン++

 ●アラキドン酸、EPA(エイコサベンタエン酸)から動物体内で合成される
  一群の生理活性物質で、ロイコトルエン とも呼ばれています。

 ●A,B,C,D,E,Fの6種類からなり、さらに分類されそれぞれ独自の働きをしています。

 ●気管支に緩和な持続性の収縮を引き起こし、小腸の運動を促進し
  血管の透過性を亢進します。

 ●特にn-6系アラキドン酸から作られるロイコトリエンは炎症タイプと言われ喘息の
  原因が、特に有名で
n-3系EPA(エイコサベンタエン酸)から作られるロイコトリエンは
  炎症(喘息を含め)を沈める
働きがあります。

 ++トロンボキサン++

 ●アラキドン酸などから動物組織で合成される一群の生理活性物質の総称です。
  
 ●A,Bの2型があり、それぞれが さらに3つのグループ分けがされています。
  
 ●主に血小板で合成されますが、肺蔵、腎臓、腸などの組織細胞でも合成されます。
  一部のトロンボキサンは、血小板凝集作用、血管平滑筋の収縮作用、
  気管支平滑筋の収縮作用、動脈の収縮作用などの強力な生理活性を示し、
  血栓症、狭心症、喘息などの原因の一つでもあると考えられています。

 ++非必須脂肪酸 γ-リノレン酸++

 ●体内でn-6系リノール酸から合成することも可能ですが、
  多すぎるリノール酸はα-リノレン酸を生成する酵素を抑制しています。
     
 ●微量ですが炎症型のプロスタクランジンの原料であるアラキドン酸に合成されます。
  人の場合、300mg程度のγ-リノレン酸ではアラキドン酸は生成されないので
  1日の摂取量の目安とする必要があります。

 ●アラキドン酸については、ニャンコの場合のことで++Part.2++にて、触れましたが
  体内合成は出来るものの、人やワンちゃんには及ばない為、食物からの摂取が必要です。



 ●人のアトピー性皮膚炎は、皮膚の水分不足が特徴的ですが
  この皮膚細胞に大きく関わるものが、γ-リノレン酸です。
 
  ・リノール酸を摂取しても <リノール酸 → γ-リノレン酸> への合成が、
  行われなければ、水分含有量が少ない乾燥した皮膚細胞の改善は見られません。

   
  合成の際に必要な酵素<デルタ6デサツラーゼ>の正常な働きが必須であるからです。

  ・E1プロスタグランジンを合成することからも
  γ-リノレン酸の不足がアトピー性皮膚炎の原因
とされ     
  γ-リノレン酸のサプリメントを摂取することによって改善する事がありますが
  一般的な食生活において、 ほとんどの人が食用油としてリノール酸を摂取している為
  原因としてγ-リノレン酸の不足は考えにくく、リノール酸の摂取過剰が
  炎症タイプのE2プロスタグランジンやロイコトルエンを作り出すアラキドン酸の増加にも
  繋がる為、否定的な意見も少なくありません。
              

 余談になりますが・・
  人のアトピー性皮膚炎の場合、アレルギー体質であってもアレルゲンに反応せず
  むしろ原因には皮膚組織の脆弱さや、体内に蓄積された金属・化学物質、ストレスなど
  10人の患者さんがいれば、10通りの症状と10通りの原因が、複雑に絡み合って
  発症すると言われています。

  一方、獣医さんがワン・ニャンのアトピー性皮膚炎を説明される場合・・
  タンパク質による食物アレルギーを指していらっしゃる場合が多いようです。
  
  我が家にアトピー性皮膚炎のニャンコがおりませんので
  詳しくご説明できる経験はありませんが、重症atopyの克服を経験をした私の感覚では
  獣医療におけるアトピー性皮膚炎の解明は、人のそれよりもかなり広範囲を
  網羅しているような気がしています。   獣医さんに叱られるかもしれませんが・・・。

  人の場合と同様に、獣医療においても、抗炎症剤として合成ステロイドを使用します。
  合成ステロイドは『魔法の薬』だと思うほどに、その力を発揮いたします。
  んが! その半面、安易に使うことを避けなければならない薬品でもあります。
  頻繁に使われている薬ですから、病気を抱える大事なニャンコの今の症状に
  合成ステロイドが必要かどうか・・悩まれるお母さん方も多いかもしれません。 
  多少なりともお役に立てるならば、
++ステロイドについて++ で触れたいと思います。

  大きく脱線してしまいました・・・><。


 ++必須脂肪酸 EPA++

 EPA(エイコサペンタエノリン酸)は
   γ-リノレン酸をアラキドン酸に合成する酵素を抑制します。
   また、抗炎タイプのロイコトリエンを合成し、DHA(ドコサヘキサエン酸)にも変化します。

   つまり、EPAは炎症物質を押さえ、抗炎症タイプの合成に役立ちます。

  ●EPAは、血小板による凝血を阻害し血液循環を改善することから
   医薬品として 動脈硬化症、高脂血症の治療に使用されています。

   また、肝機能をアップさせ、中性脂肪の排泄効果を促し血液をサラサラにし
   この事が、コレステロール値を下げる効果に繋がります。

  ●n-3系列の必須脂肪酸が多く含まれているもの
   エイコサペンタエン酸→ 筋子 ハマチ 鰯 キンキ 鰊 トロ 鯖 真鯛 ブリなど。

 EPA(エイコサペンタエノリン酸)は非常に酸化しやすく、活性酸素の原因となる欠点もあります。
   そのため長い間、効果が解っていてもサプリメントとして扱うには酸化防止の技術が
   開発されなかったため、サプリメントとしてのデビューが遅れたようです。
   酸化しやすいような粗悪なサプリメントは、
++Part.2++の過酸化資質になるわけですから
   反って害になる恐れがあります。


 ++非必須脂肪酸 DHA++

 DHA(ドコサヘキサエン酸)も非常に酸化しやすく、活性酸素の原因となる欠点もあります。
   EPA(エイコサペンタエノリン酸)と同じです。

 ●DHAは、細胞膜と赤血球をも柔らかくする働きから、血液循環を良くします。

 ●同様に、肝臓の細胞膜を柔らかくすることで、血中コレステロールを下げる働きをします。

  同様に、脳細胞も柔らかくなります。 さかな、さかな、さかな~♪<頭が良くなる>と
  歌われたアレです。
   脳内の神経細胞の橋渡し役であるシナプスが作られる時に、DHAは不可欠であり
   また伝達物質の量もDHAによって、大きく左右されます。
   この、双方の活性化が『頭が良くなる』ことに繋がります。
   アルツハイマーにも効果があるというのは、これらの理由からです。

   ニャンコの高齢化を思えば、意識して与えることは、プロスタグランジンだけでなく
   有意義だと思います。

 ●また、明るさや色彩を判断する『目の網膜』に多く含まれていることから、摂取すると
  調整スピードが早くなるため『目が良くなる』とも言われています。
  (感じ方であって、ピント調整ではありません。)

 ●また、生理痛に効果があるといわれているのは、まさしくプロスタグランジンE2を
  抑制するための効果です。
  
 ●n-3系列の必須脂肪酸が多く含まれているもの
   ドコサヘキサエン酸→トロ 筋子 真鯛 ブリ 鯖 ハマチ 鰻 鱧 キンキ 秋刀魚など。



含有量の目安(%) 飽和脂肪酸 不飽和一価 不飽和多価 不飽和多価 不飽和多価
オレイン酸
n-9
リノール酸
n-6
γ-リノレン酸
n-6
α-リノレン酸
n-3




亜麻仁油(フラックス)
大麻油
月見草油
ブラックカラント油
ボラージ油(ボリジ)


10

14
19
11


16
14
55
72
47
35



17
22
58
21

13



カノーラ油
オリーブ油
大豆油
トウモロコシ油
紅花油

16
15
17
54
76
26
24
10
30

50
59
80









多くのキャットフードに、フラックス・フラックスシードと書かれているのは
亜麻仁油を示し、ボラージオイルはボリジ油のことです。

図解4からもお判りいただけるように、n-3系必須脂肪酸は
プロスタグランジンE2に関わることの無い貴重な脂肪酸です。


 妨害要素・・トランス脂肪酸とは

 植物油に含まれる不飽和脂肪酸に化学的に水素添加して作られる
  自然界には存在しない脂肪酸を言います。

 また、高温化で自然発生しやすい為、サラダオイルの製造過程で既にトランス脂肪酸を
  含んでしまうため、製品が出来がった状態で、既に含まれているとされています。

 風味が増し、室温で適当な硬さを持つ状態に変えることから、トランス脂肪酸から
  マーガリン (人口バター) が製造されます。
       
   マーガリン、ショートニング としてケーキやクッキーなど加工食品の多くに利用
されています。

 日本で市販されているマーガリンのトランス型不飽和脂肪酸含量に関する報告は無いようです。
  しかし、必須脂肪酸からの合成過程でトランス脂肪酸が大きな妨害要因となっていることは
  海外の多くの研究で結果が報告されています。
   
   ●欧米では、『ある一定量のトランス脂肪酸』を含む製品を禁止し、
    アメリカでは油脂製品の『トランス脂肪酸含有量』の領事を義務付ける方針が
    発表されています。


   ●諸外国で規制がされている『トランス脂肪酸」ですが
     国内では下記のような表現に留まっています。

     〔第6次改定 日本人の栄養所要量ー厚生省〕
      『トランス脂肪酸』は、脂肪の水素添加時に生成し
      また反芻いの微生物により合成され吸収されることから
      反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。トランス脂肪酸の摂取量が増えると
      成血漿コレステロール濃度の上昇、HDL-コレステロール濃度の低下など
      動脈硬化症の危険が増加すると報告されている。

 このトランス脂肪酸の危険性を指摘する国内発表はあまりないようですが
   アトピー、アレルギーの観点からは、トランス脂肪酸を<原因のひとつ>として
   取り上げられています。

   
   その理由として
   1.トランス型脂肪酸は、プロスタグランジンに転換されず、また他の不飽和脂肪酸が
     プロスタグランジンに変換されるのを妨げたり、脂溶性ビタミンの利用を妨げます。

   2.トランス型の構造は不自然で、細胞膜のしっかりした構成材料にならないため
     細胞膜組織にトランス脂肪酸が多量にあると、細胞膜そのもの構造が弱くなり
     有害な物質の侵入を許しやすくなります。

   3.必須脂肪酸としての機能を持たないため、生体細胞膜の材料にも
     プロスタグランジンへの変換も起こりません。
     排泄するための代謝に、大量のビタミンとミネラルを消耗するだけの有害物質です。

   4.クッキー、クラッカー、パ ン、ケーキ、コーヒーに入れるフレッシュ、アイスクリーム
     レトルトカレーなどの加工食品によく使われているため
     ほとんどの人は一日に、いくらかはトランス型脂肪酸を取り入れているのですが
     これらの製造現場で原料のトランス脂肪酸を口にした経験がある人は
     以後、二度と口にすることは無いとも言われています。

   5.ある研究ではフライドポテト一人前に8gのトランス型脂肪酸が含まれているそうです。
     20世紀始めには人間の体内には存在していなかったトランス型脂肪酸ですが
     今では日本人の皮下脂肪中の 約4%に達しているそうです。

   6.日本の食用油、マーガリン30余種をカナダのある研究機関が分析した結果では
     半数以上のものが問題製品であり、 これらは<使い古しの天ぷら油>よりも
     古い油脂製品に相当するということが、分析結果から判るというものでした。
     (含まれているトランス脂肪酸が、使い古しの天麩羅油よりも数10倍も
      多いという結果のようです。)

   7.この脅威の食品は、窓際に何年も置いて光や空気、自然界に存在する細菌、
     その他ものにさらしても、変化しない。 放置しておいても、カビも生えないし
     昆虫が卵を産みつけることもなければ、ねずみが食べることも
     ゴキブリが寄ってくることもない・・とされています。


 このトランス脂肪酸の危険性を長々と綴りたかった理由は・・
   トランス脂肪酸は、炎症を抑えるプロスタグランジンE1、E3を阻害する要因であること共に
   ニャンコの嗜好性を思い返していただきたかったからに他なりません。
   『脂肪分』と『塩分』・・・これは、マーガリンにもあてはまります。

   お薬を飲み難いニャンコの場合、バターやマーガリンに混ぜ込んで、口のなかに
   塗るようにして与える事が多いのですが、身近なものがマーガリンである場合
   このトランス脂肪酸を与えていることに他なりません。
   
   人の場合もそうなのですが、わずかな量であっても、マーガリンはお勧めできません。
   体調を崩してお薬が必要な子に、どうかトランス脂肪酸を与えないで下さい。

  ★もう一度図解4を確かめる


 nー3・6系を補給する場合

 脂肪を摂取する上で、もう1つ注意しなくてはならないのが、コレステロールです。

   コレステロールのとりすぎは動脈硬化を招き、心臓疾患や脳梗塞につながります。
   コレステロールを調節するには、まずコレステロールを多く含む食品を
   とりすぎないことが大切です。
   コレステロールは脂身の多い肉や、魚の内臓、卵などに多く含まれています。

   血中のコレステロール濃度を増やす飽和脂肪酸を多く含む食品を減らし、
   コレステロール濃度を下げる不飽和脂肪酸を多く含む食品を増やすことがポイントです。

   但し、動物性脂肪で不飽和脂肪酸を多く含むものは、コレステロールの含有量も
   高くなる傾向がありますので、手作りフードの方は材料の選択に注意が必要かもしれません。

 一般的に牛肉、豚肉には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸が共に多く含まれていますが
   部位によってのバラツキが多く、特に脂分が多い部分に関しては、コレステロール値が
   高くなる傾向にあります。

 ニャンコのご飯に『鶏肉』が良いとされるのは、部位による飽和&不飽和のバランスが
   大きく異なることが少ないことも理由の1つに挙げられています。。

   多くのキャットフードが鶏肉主体で、タンパク質・脂肪の栄養素を確保しているわけですが
   飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のバランスをのみを考える時、本来は魚や、植物系の
   脂肪を選ぶほうがいいのでしょう。

   ですが、そこは他の栄養素との兼ね合いも起こってきますので
   タンパク質や脂肪分を確保する原材料が、魚で無い事を<良くない>とは
   絶対に言い切れません。

 ここで思い出していただきたいのは、ニャンコの好みです。
   ビーフ系が好きな子、チキン系が好きな子、フィッシュ系が好きな子・・・それぞれです。

   サプリメントとして、必須脂肪酸を補う場合には
     1.炎症系プロスタグランジンE2をおさえるためにも、アラキドン酸を多く含む
       動物性(特に牛・豚)の油脂を出来るだけ排除すること。
       出きれば・・・お魚系のフードが望ましいのですが、ニャンコのことですから
       こればかりはムリもいえません。

     2.補給する脂肪酸は、n-3系を選ぶこと。
       これは、抗炎症系プロスタグランジンE3を促進します。

     3.n-3系サプリメントで、効果が見られないときは
       n-6系サプリメントに切り替える必要があるかもしれません。

       n-6系の脂肪酸の一部は、炎症系プロスタグランジンE2に変化しますので
       本来はn-3系が望ましいのですが、n-3系で全く効果が見られず
       万が一、悪くなるようであれば、n-3・6のバランスが悪いと判断します。
       
       n-3系が十分に摂取できているにも関わらず、改善が見られない場合
       その子にとっては、n-6系が必要であったと考えられるわけです。

 そしてもう1つ・・、変換を促進する栄養素と、妨害要素のことです。
   抗炎症プロスタグランジンE3を合成する過程において、ビタミンCは必須です。
   合成を促進させる為にも、一緒に補う必要があります。
   
   ●人と違って、ワン&ニャンはビタミンCを体内合成できるのですが、
    その能力は個体差でマチマチです。 

    ビタミンCは脂肪酸の合成に関わるだけでなく、全身のあらゆる場面で
    補酵素として大活躍しているものの、体内合成が可能なことから
    多くのフードには、原材料が持つビタミンC以外は補給栄養素としては
    含まれていないのが現状です。

    酸化防止として利用されているのは、栄養素として利用できるほどの量ではありません。

   ●健康であっても、ストレスで大量のビタミンCが消費されてしまいますので
    特に炎症を持つニャンコの場合・・・
    精神的、肉体的にも大きなストレスを抱えていますので
    フードと体内合成では、絶対的に不足していると考えられます。

    ニャンコの病気が、ウイルス性(風邪を含めて)と考えられる場合は尚更です。

    n-3・6系(オメガ3・6)を補給する必要がある子は、ビタミンCをセットで
    検討して頂かなければ、十分な効果は得がたいと言っても良いでしょう。

    n-3・6系(オメガ3・6)に匹敵するほどに、ビタミンCも奥が深いのです。

          アズミラ社が3つの基本サプリメントを提唱する中に、ビタミンCを含むのには
          分子栄養学に基づいた理由があるからですね。


                                           ++ビタミン++ も参考になさってください。

   ●お気づきになった方もいらっしゃるでしょうけれど、マグネシウムも
    大いに関係してまいります。
    泌尿器系疾患で原因といわれがちですが、真の原因は別にあります。
    腎臓や膀胱でも炎症は凝っていると考えた方が無難だと思います。
    むやみにマグネシウム量を軽減することは、プロスタグランジンの合成において
    促進にはつながりません。
                           
 ++おしっこトラブル++ ++マグネシウム++ も参考になさってください。


 炎症系の疾患を抱えるニャンコの母として・・・

 炎症を抑える、炎症を起こす・・・ともに体にとっては、とても大事なことです。
   プロスタグランジンE1、E2、E3は、ニャンコの健康を支えながら
   日夜、ホルモンのように働いています。

   人よりも免疫力が遥かに強いと言われているニャンコたちですから
   ひとたび、そのバランスが崩れると、自己を守るはずの免疫力が
   非情な攻撃性を帯びてきます。
   これがプロスタグランジンE2の暴走と言えるのではないでしょうか。

 炎症と言えども、ある時は痒みであったり、ある時は痛みとなってニャンコを襲ってしまいます。
   単に炎症に留まらず、腎・肝機能や血流、脳や全身の細胞にも大きな影響を
   与えている事が、お判りいただけたと思います。

 サプリメントは、薬ではありません。
   ですから対症療法として薬をニャンコに与えるよりは、安心で且つ身近です。
   特にn-3・6系脂肪酸は、特別な脂肪ではあるものの・・・いわゆる脂肪です。
   大量の投与の弊害は、肥満であり、それに伴う病気です。
   ですが、太るほどに与えることなど通常の常識ではありえません。

   ダイエットを目的にした低脂肪の食生活において、例えどんなに優秀で
   安心できるフードであっても、n-3・6系脂肪酸(オメガ3・6)が
   不足することの無いよう、気配りをしてあげてください。
   被毛の衰えを感じる様な事があれば、それは全身の危険信号です。
   フードを切り替える・・もしくはサプリメントで補わなくてはなりません。
   
   とは言え・・・、治療が必要な場合は、必ず 獣医さんの診察を受けてください。


  繰り返しになりますが・・・
 プロスタグランジンE1、E2、E3・・それぞれ共に大切な働きを担って、ニャンコの体を
   守っています。 また合成過程に存在する物質も、異なる場面で違った働きをし
   ニャンコの体をサポートしています。

   n-3・6系脂肪酸は、不足する事がないよう、強化されているフードもたくさんあります。
   ですが合成を阻害する要因が、現代社会を生きるニャンコを取り巻いています。
 
   フードメーカーさんに楯突くつもりはないのですが・・・
   フードの含有量で大丈夫!!だろう・・と考えてられている分量は、
   炎症の症状を持っている子達にとっては、少ないかな?と感じています。
   すでに、代謝・活用する能力が、健康なニャンコに比べて劣っていますから。



 『被毛を改善するオメガ3・6』・・・なんて簡単な言葉で書かれたものだ・・・と
   思ってしまうのは やはり、私だけでしょうか・・・。