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オメガについて


++Part.2++  ++Part.3++
 よく目にするオメガ(ω)3.6

 フードのパッケージにみかける【オメガ(ω)3・6】
   そのほとんどが被毛を改善し、豊かにすると書かれています。
   ですが、本来のオメガ3.6の働きは、このような単純?なものではありません。

   全身の免疫システム・・、特に炎症系統に働きかける貴重な存在なのです。

  
 オメガ(ω)3・6って、何者?

 どなたも最初は、そうお感じになられたと思います。
   被毛を改善するサプリメントのような気さえいたします・・・んが、その正体は脂肪です。

   「な~んだ、そうか・・・だったら、食べているからいいわ。」と、聞こえてきそうですが
   この大事な脂肪は、意外と知られていないのですが、奥が深く一口には言い切れないほど
   細分化されており働きもさまざまです。またこれらの有効な作用は、ほかの栄養素の
   力がなくては立ち行きません。

   このオメガ3・6は、人も犬もニャンコも体内合成が出来ません。
   そのため経口摂取が不可欠なのです。

   デリケートで且つ重要なこのオメガ3・6についてお付き合いください。

  


 一言で脂肪といえども・・。

 ご存知のように、【脂肪】はつまり、あ・ぶ・ら なのですが、
   その性格上、細かく分類されています。
   オメガ3・6を知るには、ココからはじめなくてはなりません。


++一口に脂肪とは++
 ●エネルギーの源とされる脂肪は、動物性、植物性の2種類。
   全て食物から供給されています。

  ・単位容積当り、糖質に比して、脂肪は約 6 倍も多いエネルギ量を蓄積する事が可能で
   そのため脂肪は、糖質や蛋白質に比べ、エネルギ貯蔵源として最も有効な存在です。


  ・脂(あぶら)と呼ばれている動物系脂肪の代表として、ラードやヘッド、
   霜降り肉の脂身の部分、バターなど・・・常温の環境であれば<固形>を保ちます。

  ・油(あぶら)と呼ばれる植物系脂肪は、サラダオイル、ごま油、オリーブオイルなどが
   代表的で、・・・常温環境で<液体>を保ちます。

 ●同じ【脂肪=あ・ぶ・ら】ですが、単にエネルギーの供給源だけに留まらず
   ひそかに免疫系等に働きかける重要な役割を担っており
   上記の<<必須脂肪酸の補給>> が、これにあたります。

  ・この必須脂肪酸の役割が、人やニャンコの身体の炎症をコントロールし
   あるモノは、『危険信号!』として活性化され、またあるモノは『消炎作用』として
   働くことが知られています。


本題に入る前に・・・

  脂肪が作用する免疫力は、炎症に大きく作用しています。
  この項では免疫力について詳しく述べることは避けますが、炎症を知る上で
  「なに??」と興味を持ってくださった方のために少しだけ・・・。
  分かりやすいよう、人の場合で説明してみましょう。(人もニャンコも同じですが・・)

  免疫力とは【自分を守るために、自分の分身である細胞レベルにおいて、
  敵から身を守るために働く全身的総合システム】をいいます。
  危険が伴えば、敵と戦い、またそれを警告として発信します。
  この『警告』に当たるものが炎症です。

  とても簡単なたとえですが・・・
  ●たとえば、風邪を引けば熱が出ます。この発熱というのは、熱に弱い風邪ウイルスを
   発熱によって死滅させるために働く免疫システムで、身体の温度を上げ
   その熱でウイルスをやっつけようとするものです。

   異常な高熱は脳にダメージを与えるため、以下の内容は当て嵌まりませんが
   多少 我慢できる程度であれば、むやみに下げないほうが良いと言われるのは、
   自らの免疫システムが戦っているのですから、素直に勝たせてやるべきであって
   解熱剤の力を借りないほうが良いという理由からです。

   免疫システムが勝つことによって、後天的な免疫力はパワーアップします。
   たとえ再び同じウイルスの進入することがあったとしも屈しなくなります。
   これは『ワクチン接種』と同じ考え方です。

  ●たとえば、食物アレルギーの場合、その固体にとって良くない食物を摂取したとき、
   『異物混入!!対処せよ!』のサインとして、湿疹や赤み、かゆみ、ただれとなって
   皮膚表面に現れます。また鯖やそばなどを食べられない人もいらっしゃいます。
   食中毒による嘔吐なども、免疫システムが反応して起こることです。

   ニャンコの嘔吐は珍しくありませんが、単なる食べ過ぎや収まりどころが
   悪いばかりではありません。(この状態は嘔吐ではなく突出と呼ばれています。)
   胃腸の働きが悪い時は、治癒を目的に[『食物を受け付けない』場合もありますし
   毒物や、化学物質を<危険>と察知して行っている場合も嘔吐します。

   食物の場合、摂取後の危険サインは内臓から発信されますが
   皮膚の場合、接触性皮膚炎として同様の症状が出ます。
   これは、危険な物質に接触したことを皮膚が知らせている信号です。
   例として、漆ややけどなどが分かりやすい例です。
   金属アレルギーは粗悪なメッキ加工品(アクセサリーなど)に反応しています。

  ●近年、歯科治療がアレルギーの原因の1つであるといわれるのは
   微量であっても頻繁に薬剤を使用することや、詰め物としての金属などが指摘されています。
   現に、金属の詰め物を排除すれば、アレルギー症状がなくなる例は多数報告されています。

   免疫力とは、このような様々な手段を用いて『ある時は、自らが警告を発信』し
   また『ある時は、守り・癒す』為の体内システム を言います。

 


 ●脂肪によるこの炎症系システムは、ニャンコのみならず、ワンちゃんや人に至っても同様です。
  オメガ3・6が最近特に注目されているのは、ニャンコのアレルギーが増加していることに
  端を発していると思われます。 この現象はワンちゃんにも多く見られ、人と同様に
  現代病として扱われ、炎症にかかわる脂肪・・オメガ3・6が、フードにも積極的に取り入れられ
  にわかに有名になったわけです。

  被毛を美しくするのでなく、被毛=皮膚であることから
  皮膚のコンディションを整えるための、 貴重な脂肪といえるのでしょう。

++被毛=皮膚++
 ●皮膚の炎症・・・で思い浮かぶのが、『アトピー性皮膚炎』です。
  原因不明のかゆみに四六時中悩まされる現代病とされるものですが
  アトピー性皮膚炎の立場から皮膚を考えるとき、皮膚は身体の外側にある
  【最大の臓器】として捉えます。

  内臓も皮膚も ひとつの固体(身体)から作られる細胞の集まりですから
  皮膚の状態が悪ければ、内臓も何らかのダメージを受けていると考えられています。
  場所がどこであれ、炎症を持つ身体を考える時
  細胞レベルで炎症をコントロールが出来る・・・すなわち 脂肪が全身の
  炎症系統に働きかけることによって、この炎症は強くもなり弱くもなると言うことです。

  前述のように、内臓、皮膚を問わず、身体に起こっている異常を炎症という形で
  警告を発するわけですから、炎症を一時的に治める(隠す)ような
  対症療法などでは、治りません・・ね。

 ●ニャンコの皮膚を覆う被毛は、皮膚組織によって作られます。
  この皮膚組織にダメージがあれば、健康な被毛など本来ありえません。
  健全な細胞から作られる皮膚があってこそ、美しく豊かな被毛が生まれるのです。

  炎症に関与されず、健康な内臓・健康な皮膚であれば、
  被毛はおのずと美しくなるものなのです。
 
  炎症をコントロールするオメガ3・6と呼ばれる一部の脂肪は、
  内臓や皮膚など全身の炎症をコントロールし、健康を導くことによって
  結果的に被毛を美しくする・・・ですからフードに必要になるわけです。



  ニャンコの身体にこんなに大切な働きをしているオメガ3・6ですが
  このようなメカニズムを具体的にパッケージの片隅には、到底 書ききれません・・・。


   さらに詳しくは ++Part.2++ 必須脂肪酸についてに続きます。